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水島博巳 社会保険労務士・行政書士事務所の所長ブログです。
2012-06-05 (火) | 編集 |
「入っていて良かった。〇〇損保」
そんなコマーシャルをご記憶の方もいらっしゃると思います。

大きくは生命保険と損害保険。
細かく考えれば、医療保険や火災保険、地震保険、自動車保険など。
その担い手には、一般の生命保険会社や損害保険会社、共済など多くの組織が存在します。

国民健康保険、協会けんぽ、健康保険組合は公的な医療保険です。
雇用保険(失業保険)も、公的な保険です。
介護保険も同じです。
今盛んに改革なる議論の中心にある国民年金と厚生年金保険も、実は公的な保険のひとつとも考えられます。

事故や病気で命を失ったとき、生命保険に入っていれば、生命保険会社から保険給付を受けられます。
交通事故で不幸にも加害者となったとき、自賠責保険や任意の自動車保険から、保険給付を受けられます。

風邪をひいた。サッカーの練習中に骨折をした。
公的な医療保険から、本人負担分(1割または3割)以外の療養(治療)の給付(現物の保険給付)を受けます。
勤め先の会社が倒産した。雇用契約期間の終了や定年を迎えた。
新しく職を見つけるまで、求職者(失業保険)給付を受けられます。

事故や病気、失業などを保険事故と言います。
保険金詐欺は別問題。
誰もが健康でいたいし、失業なんかしたくはありません。
地震や火事にも会いたくありません。
保険事故を好む方は、本質的にはありえません。
漫画「ナニワ金融道」などで登場する借金返済のための保険事故など、ご本人は好んで自傷行為をしているわけではありません。

ところで、国民年金と厚生年金保険。
高齢、障害、遺族(死亡)という保険事故により、一定の条件のもと年金給付を受けられます。
障害年金。障害等級1級から3級。
障害という保険事故。誰も障害など負いたくありません。
障害を負って、働けなくなった(一般的に収入が途絶える)ので、年金給付を受けられます。
遺族年金。
働き盛りのお父さんが突然お亡くなりになったら、その収入で生計を立てていたご遺族は、生活に困ります。
死亡により、働けなくなったので、年金給付を受けられます。

老齢年金。原則65歳からの支給です。
年老いて働けなくなったので、年金給付を受けられるます。
はてさて、死亡や障害と同等に扱ってよいものでしょうか。

病気にならなければ、健康保険から給付を受けることはありません。
失業しなければ、失業保険の給付を受けることはありません。
保険事故が起きなかった幸福に感謝しつつ、保険料は掛け捨てです。
民間の保険でも、満期返戻金がある場合は別ですが、自賠責保険なども同じ掛け捨てです。

現在の日本の金融資産をはじめとする個人資産の大半は高齢者が保有しています。
65歳になっても、まだまだ現役世代と同じように、いきいきとして稼いでいる方もいらっしゃいます。
働いていなくても、不動産賃貸収入がある方。
どう見積もっても、ご存命の間に使いきれない程の有り余る金融資産をお持ちの方。
はてさて、年齢のことだけで、保険事故が起きたと考えることができるでしょうか。

大阪市長が何かの会見で、年金の掛け捨てもあり得るとの意見を述べられていました。
人間誰しも「もらえる物は、なんでももらっておこう」的な心を、その強弱は別として持っています。
そう言う私自身も、その時点での稼ぎや蓄えに関係なく、年金はもらえるものと楽しみにしています。

ただ・・・若い世代に負担を掛けてまで、その心を持てるでしょうか。
身近に考えて、自分の娘2人に、65歳以降の年金として生活費を下さいと言えるでしょうか。
もうすく2人の若者が1人の高齢者を支える社会構造になります。
我が家にも当てはまります。

私は今50歳代です。
高齢者予備軍として、65歳を保険事故と捉えなくて良いように、健康や経済力など維持できるように頑張りたいと思います。
子供達の世代が、いきいきと生活できるように。


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