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水島博巳 社会保険労務士・行政書士事務所の所長ブログです。
2014-07-08 (火) | 編集 |
銀行支店長時代
融資審査担当部署と相容れない議論がありました。
ある新規の融資案件。
本部の決裁を必要とする融資案件。
本部の審査担当部署は、その融資案件の採算性や社会性などビジネスの基本的な審査を行います。
最も重点的にチェックを行うことは、返済能力と担保(保全)についてです。
融資案件のベースとなる事業が思うとおりに進まず、返済不能になった場合はどうするのか?
銀行(金融業)としては、当然にフォーカスすべきポイントです。

一方で欠落してしまう視点。
それは機会損失の考え方です。
融資審査担当部署と相容れない議論が起きるところです。
ある意味、職務分担からすれば当然かもしれません。
その融資案件を採択しないことにより失ってしまう将来的に受けることが可能であった利益。
融資した資金が回収できないリスク。企業が破綻してしまうリスク。
そのような「回避すべきリスク」については、相当な熱量をかけてチェックして対策を講じます。
一方で、機会損失については、なかなかその水準までには至りません。

企業経営においても同様なことが、多く経験されていると思います。
デフレ下のリストラや経費削減は、多くの企業で順調に進みました。
一方でどうでしょうか?
新規事業への進出。
人事制度の革新。等々。
「変化する」「チャレンジする」「創造する」ことについては、なかなか前進しません。
これも機会損失でしょう。
もちろん「出来ることから」「確実に」「変化を受け入れ」「改革に取組む」経営者の方もいらっしゃいます。
そのような企業は確実に収益力を高めています。
機会損失を最小限に抑えることを実践されている結果でしょう。

変化や革新に対して、人は消極的になります。
いわゆる「現状維持のバイアス」
さらには「既得権の乱用」につながります。
ブレーキとアクセル。
まずアクセルを踏まないと自動車は動き出しません。
そもそも早く目的地に着くために自動車に乗ることを忘れていませんか。
ブレーキの性能ばかりに目が行ってませんか。
ブレーキを踏むのは自分であることを忘れていませんか。
国政における「憲法解釈」や「労働法令の改革」にも同じような現象が現れています。

企業の存在意義、企業活動の意義を、もう一度考え直して「元気に一歩を踏みだす」意欲を持ちたいと思います。



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