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水島博巳 社会保険労務士・行政書士事務所の所長ブログです。
2011-10-13 (木) | 編集 |
少子高齢化、団塊世代の一斉定年、年金納付率の低減

60歳は、まだ若いです。
国民年金と厚生年金の受給開始年齢が引き上げられそうです。
一方で、定年を迎える60歳の再雇用は、厳しい状態です。
全く収入が無い期間が生まれてしまいます。

60歳以上も元気で働きたい。
高度成長、大量採用、終身雇用、企業戦士、滅私奉公・・・
いわゆる真面目なサラリーマン。
頑張って住宅ローンを返済して、家族を養いました。
さあ・・定年を迎えました。
あれ・・家でごろごろ。
お父さんが家庭の粗大ごみ化してしまうなどと揶揄された雑誌記事も見かけます。
かと言って、通勤する会社も座る席もありません。
居場所が無いのです。
いったい・・どうしてこんなことに。

「60歳から始める小さな仕事」(瀬川正仁さん著)を読みました。
なかには起業としてのお手本もありました。
でも大半は老後所得を欲張らず、ご自身の身の丈を知り、小さな夢を小さな仕事として実現させています。
チンドン屋、僧侶、蕎麦屋、美容師・・
新しいキャリアを小さな仕事で創り始める力強さ。
勇気が湧きます。

先日テレビのニュースで報じられていました。
定年が間近に迫った中高年が、若者に混ざり宅建主任の資格予備校に通う姿。
ハローワークで再就職を求めたとき、いわゆる真面目なサラリーマンだったことは役に立たたず、資格を持つことが必要との話も聞きます。

自然人は、いつかは終末を迎えます。
企業人としての企業内キャリアも必ず終末を迎えます。
若い頃、中年の働き盛りの頃、その終末の存在を知っていても、意識から消えていました。
企業内キャリアは終末を迎えても、人生のキャリアは消えません。

今月から慶應MCCでキャリアアドバイザー養成講座を受けています。
なかなか難しい講座で、毎回脳ミソをフル回転させています。
組織活性化という本来的な目的とは若干異なりますが、晩年期を迎えるいわゆる真面目なサラリーマンのキャリアアドバイスに役立ちそうな予感がします。
私は52歳。ちょっと早めに企業内キャリアの終末を体験しました。
まず自分自身にキャリアアドバイスをする感じです。

60歳・・まだまだ若いです。
社会全体としてのサポートも必要ですが、自らキャリアを創り続ける意欲を持ち続けたいです。

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